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どっちが正解?オンラインカジノの有料プレイは違法?それとも合法?

近年、スマートフォンやインターネットの普及に伴い、オンラインカジノで現実のお金を賭けて遊べることが話題になりつつあります。東京都内や関西の大阪、名古屋や福岡などの主要都市では、オンラインカジノをプレイさせることを目的としたインターネットカジノカフェなども登場しています。

インターネットカジノカフェは明らかに違法です。それでは、オンラインカジノサイトに個人宅からアクセスし、海外のネット銀行を挟んで現実のお金を送金し、リアルマネーゲームを楽しむことは果たして日本の法律に違反するのでしょうか?

これは長きにわたるテーマです…

日本の法律では過去に裁かれたことが無い?

日本国内に居住し、オンラインカジノサイトのプレイユーザーなら、誰もが疑問に思い、また不安に思う点です。当サイトの立場としては、違法だとは断言できかねますし、裁判で争ったケースでは不起訴になっています、と書くしかありません。

日本国内から海外のオンラインカジノで現実のお金を賭けてゲームをし、それが日本の刑法の賭博罪に抵触して正式に裁判がなされた結果、不起訴になった事案がひとつあります。不起訴とは「裁判所で処罰しない、罪を問わない」との意味です。

不起訴処分
刑事訴訟法248条により検察官は、事件について公訴を提起しないことができる(公判請求、また略式命令請求も行わないとできる。)。これを不起訴処分と言うが(事件事務規程及び検察審査会法施行令において文言記載)、この処分における裁定についての区分は事件事務規程75条2項に記載されており、以下の様になっている。(引用:Wikipedia

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賭博を取り締まる法律の刑法第185条とは?

日本の刑法第185条では、金銭を賭けて偶然性のあるゲームで、賭け事に興じる事に対して「50万円以下の罰金又は科料に処する」としています。

賭博罪
賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処せられる(刑法185条本文)。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは不処罰とされている(刑法185条但書)。常習賭博罪と区別する目的で、単純賭博罪とも呼ばれる。

行為
賭博罪が成立するためには、当事者双方が危険を負担すること、つまり、当事者双方が損をするリスクを負うものであることを要する。従って、パーティーなどでよく行われる無料で行われるビンゴゲームのような、当事者の一方が景品を用意するだけで片方は負けても損をしない場合には賭博には当たらない。
判例・通説によれば、勝敗が一方当事者によって全面的に支配されている詐欺賭博は詐欺罪を構成し、賭博罪は成立しない(最判昭和26年5月8日刑集5巻6号1004頁)。(引用:Wikipedia

賭博を取り締まる法律が出来た背景には何がある?

ギャンブルを取り締まる法律ができたのは、遥か昔の明治40年です。何故、この賭博を取り締まる法律が立法されたのか、簡単に説明します。

賭博を取り締まる法律は戦後の日本の復旧活動において、怠惰な生活を送らずに勤勉な国民の生活を守るために出来たものであり、保護法益が根本にあります。保護法益(ほごほうえき)とは、法律によって国民の財産を守る意味です。

賭博に執着することで勤労の美風を損ない、健全な社会生活を送ることができなくなってしまう可能性がある、との趣旨から立法されたのです。

つまり、日本人は賭博をするとギャンブルが好きな人が多く、とにかくのめり込みやすい(少なくとも当時は)。だから、賭博行為を違法とし、違法行為者に対しては国家が刑罰を与えて賭博を取り締まろうと考えられて作られた法律なのです。

しかし、日本ではパチンコや競馬などのギャンブルは合法です。なぜかカジノだけが刑法の賭博の罪に該当すると解釈されています。同じギャンブルであるのは言うまでもありません。

これは私自身も理解しがたいところがあります。

目隠しをしたジャスティスと法律の本と地球儀の写真

この法律ができた当時の日本と現代社会の乖離

明治40年ですから、第二次世界大戦が始まる30年近く前です。その頃に生まれた人は現在では100歳を超えています。賭博の罪に対して、この当時の刑法を適用するのは間違いではありません。

しかし、現代のオンラインギャンブルは別です。専門家の間でも終わらない議論が続いています。

戦後は賭博の罪を厳しく取り締まっていた時代もありました。終戦直後の日本復興真っただ中であるのに、賭博に興じてだらしのない生活に陥ってしまわないように、国が国民を管理していたのです。

それに比べて現代の日本社会はどうなのでしょうか?

国が豊かになり、インターネットは電車の中でも地下空間でも、山や海辺でもつながるようになっています。スマートフォンのアプリゲームが普及し、様々な課金タイプのオンラインゲームが登場しています。

インフラの発達と同時に、ゲームにお金を注ぎ込む若者が急激に増えているのです。

ゲームのアプリの画面

オンラインカジノで現実のお金を賭けて遊ぶのはどうなる?

オンラインカジノサイトに現実のお金を送金して、リアルマネーでギャンブルを楽しむことにフォーカスした法律は今のところ日本にはありません。正式な裁判がなされたのは一件であり、その一件は「不起訴」です。何度も言いますが、不起訴とは検察官が裁判所で罪を裁いてもらう申請を断念する意味です。

オンラインカジノでお金を賭けてゲームを楽しむかどうかは、全て個人の自由です。ギャンブルを取り締まる法律が、西暦2000年の日本社会に適していないことを、放置していることが何よりも問題なのです。

現金を賭けてオンラインカジノでギャンブルを楽しむのはスリルがあり面白いです。しかし、オンラインカジノでお金を賭けて負け続けて借金苦になってしまったり、依存症になってしまったりする可能性は「0」ではありません。

「オンラインカジノの賭博に関する法律は日本ではこのようになっている、ほどほどにプレイするのが最良である」と理解して誰かに説明できるくらい、日本のギャンブルを取り締まる法律を解釈してください。

オンラインギャンブルの法律は、これからの日本でも注目されていくことでしょう。

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